プログラムの詳細

ジョセフ・ナジ
『カラス/Les Corbeaux』

ジョセフ・ナジ  『カラス/Les Corbeaux』

Rémi Angeli

作品について

ダンスに新たな地平を切り開いた
奇才ナジがキラリふじみに登場!

日本で生まれたミステリアスな旅のはじまり
神聖なるものの象徴であると同時に、不安や恐怖をも操る謎めいた存在であるカラス。日本滞在中に偶然出
会った一羽のカラスとの物語が、森羅万象に命が宿るナジの生まれ故郷-今は亡き彼の祖国ヴォイヴォディナの原風景と重なりあい、ダンスの新たな地平を開く。繰り返す生と死の、夢と現実の、神と悪魔の、相反する全ての連鎖を掌る漆黒のカラスが、いま再び日本へと舞い降りる。
それは儀式のような、ジョセフ・ナジ渾身のソロパフォーマンス『ヴォイツェック』『ハバククの弁明』『遊*ASOBU』と、東洋的な香り漂う摩訶不思議な世界観で観客を魅了してきたジョセフ・ナジの最新作は、アビニョンフェスティバルが絶賛した、ダンスを越えたプリミティブな力に溢れるステージ。研ぎ澄まされた高い英知を持つ一方で、時に滑稽な仕草が憎めないカラスをテーマに、振付家・ダンサーとしてだけでなく、美術家としても才能を発揮するナジが、まさに全身全霊を注ぎこむダンスとアートの融合が目の前に広がる。数々の作品で熱い共犯関係を築いてきた孤高のジャズ・ミュージシャン アコシュ・セレヴェニを迎え、驚きと不思議な懐かしさに溢れる奇想天外な舞台にナジのメタモルフォーズを目撃する!

振付 ジョセフ・ナジ
音楽 アコシュ・セレヴェニ
出演 ジョセフ・ナジ、アコシュ・セレヴェニ
お問合せ 富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788
主催 財団法人富士見市施設管理公社
助成 平成23年度文化庁「優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業」

プロフィール

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photo TsukasaAoki
◎ジョセフ・ナジ[振付・出演]
旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)のカニジャ生まれ。大学で美術史と音楽を学ぶ傍ら武道や演劇にいそしむ。舞台を志し渡仏後、パントマイムをマルセル・マルソーに師事。87年、『カナール・ペキノワ』でデビュー。95年、フランス国立オルレアン振付センター設立に伴い、芸術監督に就任。演劇的で詩的なユーモアに溢れる独創的なスタイルのステージで世界中に熱狂的なファンを集める。第60回アビニョン演劇祭のアソシエイト・アーティストを務め、オープニングプログラム『遊*ASOBU』(世田谷パブリックシアターとの共同制作)で、黒田育世(BATIK)、斉藤美音子(イデビアン・クルー)、田村一行、捩子ぴじん、塩谷智司、奥山ばらば(以上、大駱駝艦)らを起用、世界5ヶ国15都市をツアーし一大センセーションを巻き起こした。振付家としてはもとより、立体作品や絵画、デッサンなど、美術家、写真家としても活躍している。

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photo Matthias Creutziger
◎アコシュ・セレヴェニ[音楽・演奏]
ハンガリー出身。幼少よりクラシックや民族音楽を学び、17歳でジャズ・ミュージシャンとしてデビュー。フリージャズ、即興ジャズの分野で活躍する一方、数々の舞台・映画への楽曲提供、伝説的ロックバンド ノワール・デジールのサポートメンバーを務めるなど、多方面で活動。同郷のジョセフ・ナジとは『遊*ASOBU』をはじめ近年の代表作で共演。ナジが最も信頼を寄せるミュージシャンの一人。


●関連企画●

①振付家ジョセフ・ナジについて映像を交えながら解説!
アトリエシリーズ『ジョセフ・ナジの世界』
松井憲太郎(当館館長)
2月18日(土曜日)16:00より
詳細は【プログラムへの参加】をご参照ください。

②身体芸術についてお話します。作品を観た後にどうぞご参加ください!
アトリエシリーズ『身体芸術について』
宇野邦一(哲学者)
3月10日(土)16:30より
詳細は【プログラムへの参加】をご参照ください。


公演情報
  • 日程
    2012年3月9日(金曜日)・10日(土曜日)
  • 開演時間
    9日:19:30 10日:15:00
  • 会場
    マルチホール
  • 公演に関する備考
    ・開場は開演の30分前
    ・19:30公演終了後、鶴瀬駅行き臨時バスがあります。

チケット情報



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