至芸の狂言師たちが織り成す伝統芸能の神髄
傘寿を超え、益々その芸に磨きのかかる人間国宝・野村万作、映画や現代劇でも活躍する野村萬斎を中心にお贈りする「万作の会」狂言公演。至芸の狂言師たちが創意工夫を凝らした番組づくりで、狂言の魅力を余すことなくお届けします。
5回目の今回は、軽妙な掛け合いと立ち振る舞いで、狂言ならではのおかしみが溢れる『蚊相撲(かずもう)』と『舟渡聟(ふなわたしむこ)』をお贈りします。
初めてのご観劇でも狂言の世界に親しんでいただけるよう、上演前には演目についての「解説」がございます。
見どころ、聴きどころ満載の伝統芸能の世界をたっぷりとお楽しみください。
<番組>
解説 石田幸雄
『蚊相撲』
大名・・・・・・・・野村萬斎
太郎冠者・・・・高野和憲
蚊の精・・・・・・深田博治
後見 内藤連
『舟渡聟』
船頭・舅・・・・・野村万作
聟・・・・・・・・・・中村修一
姑・・・・・・・・・・石田幸雄
後見 飯田豪
<あらすじ>
蚊相撲〈かずもう〉
大名が新しい召使を抱えようと、太郎冠者に探しに行かせる。そこへ、都に上り人の血を吸うため、人間の姿になった江州守山の蚊の精が通りかかり、正体に気づかない太郎冠者は蚊の精を連れ帰る。新しい召使は相撲が得意と聞き、喜んだ大名は早速取らせて見たいと思うが、相手がいないのでやむなく自身で相手をすると、蚊に刺されて目を回してしまう。蚊の正体に気づいた大名は、勝つためにあるものを持ち出すのだが…。
人間である大名と蚊の精が相撲をとるという、何とも奇想天外な作品です。大らかな大名と、蚊の特徴がデフォルメされた蚊の精の動きにご注目ください。
舟渡聟〈ふなわたしむこ〉
聟が初めて妻の実家に挨拶に行く途中、渡し舟に乗る。酒好きの船頭は、聟の持つ酒樽に目をつけ振舞うよう迫るが、断られると、舟を漕ぐのをやめたり、激しく揺らしたりして強引に無心する。聟は仕方なく酒を飲ませ、軽くなった酒樽を持って舅宅へ出向く。やがて外出していた舅が帰宅するが、舅は聟の顔を見てびっくり仰天。舅こそが先ほどの船頭だったのだ。舅は様を変え、顔を隠して対面するのだが…。
舟に乗っている様子が棹一本で表現されるなど、狂言のマイムとしての面白さがあります。舅と聟の掛け合いの妙をお楽しみください。
|
|
お問合せ |
富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788 |
主催 |
公益財団法人キラリ財団 |
平成26年度文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業
|
|
- 日程
2014年10月1日(水)
- 開演時間
19:00
- 会場
メインホール
- 公演に関する備考
直行臨時バスあり(有料)
・ご来館の際:「みずほ台駅東口」18:35発→「キラリ☆ふじみ」18:45着
・終演後:「キラリ☆ふじみ」→「鶴瀬駅東口」 終演15分後発車予定
|