キラリふじみ新春狂言 万作の会 『昆布売』 『成上り』 『鈍太郎』

作品について
文化勲章を受章し、まもなく芸歴90年を迎える人間国宝・野村万作、狂言にとどまらず多彩な才能を発揮する野村萬斎、次世代を担う若手の一人、野村祐基、親子三代が揃い、万作の会の狂言師たちが、狂言の魅力をあますところなくお届けします。
上演前には、野村萬斎による「解説」がございます。初めてのご観劇の方には、狂言の世界に親しみやすく、お馴染みの方にはより深くお楽しみいただけるよう、狂言の魅力や演目について丁寧にお話します。
新年の幕開けに、和やかな笑いをもたらす洗練された至芸を心ゆくまでご堪能ください。
 
<番組>
■解説 野村 萬斎
■昆布売(こぶうり)
大名 野村万作
昆布売 深田博治
後見 飯田豪
■成上り(なりあがり)
太郎冠者 野村裕基
主 石田幸雄
すっぱ 飯田豪
後見 福田成生
■鈍太郎(どんたろう)
鈍太郎 野村萬斎
下京の妻 内藤連
上京の女 中村修一
後見 深田博治
<あらすじ>
■昆布売(こぶうり)
供を連れずに出かけた大名。たまたま通りかかった若狭の小浜の召し(献上)の昆布を売る男を脅し、太刀を持たせて供とする。始めはしぶしぶ従っていた昆布売りだが、大名が油断した隙に太刀を抜き、逆に脅された大名が昆布を売ることになる。物など売ったことのない大名は、昆布売りにさまざまな注文をつけられ…。
昆布売りが太刀を抜くことで強いはずの大名より優位に立つという、中世の下克上の世相を反映した立場の逆転が笑いを誘う狂言です。また昆布の売り声には、浄瑠璃節や踊り節など中世の流行歌謡が取り入れられています。
■成上り(なりあがり)
鞍馬寺に参籠する主人の供をした太郎冠者は、主人の太刀を預かったままうとうとと眠ってしまう。そこへすっぱ(泥棒)が現れ、太刀を青竹にすりかえ逃げてしまう。翌朝目を覚まして仰天した太郎冠者は、「成上り」の話をしてごまかそうとするが、結局主人に叱られる。参詣人の中に犯人を見つけた二人は、太刀を取り返そうととびかかるが…。
「成上り」とは、低い地位からの立身出世を意味する、中世下剋上の代名詞的な言葉ですが、どこかとぼけた太郎冠者の挙げる例は奇想天外なものばかり。太郎冠者と主人による大捕り物にもご注目下さい。
■鈍太郎(どんたろう)
三年ぶりに西国から帰京した鈍太郎。早速妻と女を訪ねるが、久しく音信すらなかったため、二人とも本物の鈍太郎と信じない。落胆した鈍太郎は、出家してひとり修行の旅に出ることを決心する。ところが、後から真実を知った妻と女が、あわてて鈍太郎に出家を思いとどまるよう頼むと、鈍太郎は都合のいい提案をし始めて…。
二人の女の手車に得意げに乗って浮かれる鈍太郎は「男の理想」?中世の生活の様子が垣間見られる、古作の狂言です。
- 万作の会
 
お問合せ富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788
主催公益財団法人キラリ財団
公演情報
- 日程
- 1月31日(水)
- 開演時間
- 19:00
- 会場
- メインホール
チケット情報
- チケット発売日
- 11月25日(土)
※発売開始当日は、窓口9:00から、オンライン予約10:00から
※電話予約は11/26(日)から取扱い - 座席指定
- 全席指定
- チケット料金
- 一般 4,000円
U-25 2,500円
高校生以下 500円
※未就学児童の入場はご遠慮ください。 - チケット取扱
- 当館:(購入方法はこちら)
■オンライン購入
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