至芸の狂言師たちが織りなす、伝統芸能の神髄
毎回、大変好評をいただいている「万作の会」の狂言公演。
芸歴80年を超えてもなお、その芸を追及し続ける人間国宝・野村万作、映画や現代劇など狂言以外でも多彩な才能を発揮する野村萬斎を中心に、狂言の多彩な魅力をあますところなくお届けします。
秋の夜長にお贈りする今回は、滑稽味あふれる掛け合いが見ものの『萩大名』と、海外でも上演されることの多い『棒縛』。いずれも狂言を代表する2曲です。
上演前には、野村萬斎による「解説」がございます。初めてのご観劇の方には、狂言の世界に親しみやすく、お馴染みの方にはより深くお楽しみにいただけるよう、狂言の魅力や演目について丁寧にお話しします。
650年という時間の中で磨かれた、伝統芸能の世界を心ゆくまでご堪能ください。
<番組>
解説 野村萬斎
萩大名(はぎだいみょう)
大名 野村 万作
太郎冠者 中村 修一
亭主 深田 博治
後見 飯田 豪
棒縛(ぼうしばり)
太郎冠者 野村 萬斎
主 高野 和憲
次郎冠者 野村太一郎
後見 内藤 連
《あらすじ》
萩大名(はぎだいみょう)
近々都から帰国することになった田舎大名が、太郎冠者の案内で、とある庭園に萩の花見に出かける。風流者の亭主が、来客に必ず一首所望することを知っている太郎冠者は、「七重八重 九重とこそ思ひしに 十重咲きいづる 萩の花かな」という聞き覚えの歌を大名に教えておく。見事な庭を楽しんだ後、いよいよ歌を詠むことになるが、大名は…。
実力はあっても風流に欠ける大名を風刺するだけでなく、無邪気で大らかな人物として描くところに狂言らしさがある作品です。のどかな風情が漂う舞台を、ごゆっくりお楽しみください。
棒縛(ぼうしばり)
二人の家来が、留守番中に酒蔵の酒を盗み飲んでいると知った主人は、太郎冠者を棒に、次郎冠者を後ろ手に縛って出かけてしまう。それでも酒が飲みたい二人は知恵を絞り、縛られたまま酒を飲むことについに成功する。酔った二人が謡えや舞えやと大騒ぎしていると…。
自由の利かない手で酒蔵の戸を開けたり、舞を舞ったりと、遊び心に裏付けられた自由さがある作品です。観ているこちらも心楽しくなれる、狂言の代表作の一つです。
これまでの番組
2010年 素囃子 神舞 『末広かり』 『悪太郎』
2011年『節分』 『柑子』 『小傘』
2012年 素囃子 神舞 『福の神』 『釣針〈囃子入〉』
2013年『川上』 『首引』
2014年『蚊相撲』 『舟渡聟』
2015年『佐渡狐』 『二人袴』
2016年『苞山伏』『文荷』『六地蔵』
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出演 |
万作の会 |
お問合せ |
富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788 |
主催 |
公益財団法人キラリ財団 |
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- 日程
2017年10月17日(火)
- 開演時間
19:00
- 会場
メインホール
- 公演に関する備考
※開場は開演の30分前より
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