プログラムの詳細

キラリふじみ錦秋狂言 万作の会
『入間川』『魚説法』『仁王』

キラリふじみ錦秋狂言 万作の会『入間川』『魚説法』『仁王』

※公演チラシはこちら

作品について

至芸の狂言師たちが織りなす、伝統芸能の神髄
今年で11回目を迎える、人間国宝・野村万作率いる「万作の会」による狂言公演。より広くより深く“狂言”のさまざまな面をご覧いただき、狂言の魅力をあますところなくお届けします。
上演前には「解説」がございます。初めてのご観劇の方には、狂言の世界に親しみやすく、お馴染みの方にはより深くお楽しみいただけるよう、狂言の魅力や演目について丁寧にお話します。

出演 万作の会

 
<番組>
解説  野村萬斎

入間川(いるまがわ)         
大名    深田 博治   
太郎冠者  飯田 豪
入間の何某 髙野 和憲
後見  内藤 連


魚説法(うおせっぽう)        
新発意 野村 万作    
施主  石田 淡朗
後見  中村 修一


仁王(におう)        
博奕打 野村 萬斎    
何某  石田 幸雄
参詣人 内藤 連
参詣人 中村 修一 
参詣人 岡  聡史
男   月崎 晴夫    
後見  飯田 豪


<あらすじ> 
 入間川(いるまがわ) 
 長らく都に来ていた遠国の大名が、太郎冠者を連れて本国へ帰る途中、入間川に行き当たる。そこで出会った入間に住む男が「そこは深い!」と止めるのも聞かず、川を歩いて渡ろうとした大名は、深みにはまってずぶぬれになってしまう。昔から入間では「入間(いるま)様(よう)」と言って逆さ言葉を使うはずだと怒った大名は、男を成敗しようとするが…。
 逆さ言葉によるセリフのやりとりが面白い作品です。入間川は現在も埼玉県南西部を流れる川。狂言には珍しく、関東を舞台にしています。


 魚説法(うおせっぽう) 
 堂を建立した施主が、堂供養を頼もうと寺を訪ねる。しかし住持が留守のため、留守番の新発意(しんぼち・出家して間もない修行中の僧)が説法を頼まれる。お布施欲しさに引き受けた新発意だが、実は一度も説法をしたことがない。子供の頃浜辺に住んでいた新発意は、知っている魚の名前を連ねてごまかすことにする。いよいよ説法が始まるが…。
 みごとに魚の名が織り込まれた説法が聞きどころです。洒落の効いた言葉遊びが楽しい狂言です。

 仁王(におう) 
 負けつづけの博奕打が、財産も尽きてしまったので旅に出ることにするが、その前に世話になった知人に挨拶にいく。すると知人から、仁王の格好に扮装し、仁王が天下ったと触れ回って信心深い人々から供え物を騙し取ることを提案される。早速博奕打が仁王になりすまして待っていると、期待通り参詣人が次から次へとやってきて、さまざまな願い事をかけては供え物を置いていく。味をしめた博奕打がそのまま次の参詣人を待っていると…。
 中世ならではの「霊験詐欺」を描く作品ですが、大勢の参詣人が集う様には当時の活気がそのまま感じられます。皆様も参詣人と共に、そっと心の中でお願い事をされてみてはいかがでしょうか。

 
お問合せ富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788
主催公益財団法人キラリ財団

 


当館主催事業の開催にあたって
当館主催事業の開催につきましては、新型コロナウイルス感染拡大防止への対応のため、場内の換気や消毒、客席間の距離の確保、入退場時の手指消毒の徹底やソーシャルディスタンスを確保した入場列の誘導など、状況に応じた対策をとりながら実施をいたします。
ご来場のお客様におかれましては、下記をご参照のうえ、お願い申し上げます。
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公演情報
  • 日程
    10月6日(火)
  • 開演時間
    19:00
  • 会場
    メインホール

チケット情報



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