原田禎夫（チェロ）
Sadao HARADA,Violoncello 

©斎藤清貴

ＮHK交響楽団のチェロ奏者だった父から手ほどきを受けた後、斎藤秀雄に師事。桐朋学園大学卒業。東京交響楽団を経てジュリアード音楽院に入学、クラウス・アダムス、ロバート・マン、ラファエル・ヒリヤーらに師事。東京クワルテットを結成し、ミュンヘン国際音楽コンクールなどで圧倒的な優勝を飾り世界の注目を浴びた。ミラノ・スカラ座、アムステルダム・コンセルトへボウ、ニューヨーク・カーネギーホールなど世界の一流の舞台でベートーヴェン・ツィクルスなどの名演を残し、録音でも数多くの賞に輝いた。

1999年に30年間在籍した東京カルテットを離れ、ソリストとして準メルクル指揮／NHK交響楽団、小澤征爾指揮／新日本フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団等と共演。室内楽では、ロバート・マン、アルバン・ベルク・クワルテット、ジュリアード・クワルテット、上海クワルテット、ジェシー・ノーマン、ピンカス・ズーカーマン、アイザック・スターンなどと共演。その他、サイトウ・キネン・オーケストラなどに定期的に出演。

現在は水戸室内管弦楽団のメンバーを務めるほか、2006年に結成したアミーチ・クワルテットとして、日本各地、アムステルダム・コンセルトへボウ、イタリアやドイツ各地、アメリカ・ワシントンDC等で演奏、室内楽講習会を続ける。

後進の育成に大きな情熱を注ぎ、奥志賀室内楽講習会、プロジェクトQ、スイス国際ミュージックアカデミー、タングルウッド音楽祭室内楽マスタークラス、北京室内楽講習会など数々の講習会や音楽祭で若い音楽家たちを指導している。

アメリカ・イェール大学音楽学部教授、ドイツ・トロッシンゲン国立音楽大学教授を経て、現在は上野学園音楽大学教授を務める。