至芸の狂言師たちが織り成す
伝統芸能の神髄。
毎回大好評をいただいている「万作の会」の狂言公演。
傘寿を超えてもなお、品格のある軽妙洒脱な芸で観るものを魅了する人間国宝・野村万作、映画や現代劇でも活躍し、多彩な才能を発揮する野村萬斎を中心にお贈りします。
一年の締めくくりにお贈りする今回は、年貢納めを描いた脇狂言の人気演目『佐渡狐』と華やいだ雰囲気のなかで笑いを誘う『二人袴』。萬斎・裕基親子による共演です。
いずれも、賑々しくおめでたい名作狂言です。
狂言師たちが歯切れのよい洗練された芸で、六百年の歴史に磨かれた伝統芸能の真髄を余すことなくお届けします。
見どころ、聴きどころ満載の伝統芸能の世界をご堪能ください。
番組
解説 野村萬斎
『佐渡狐』
奏者 野村万作
越後の百姓 内藤連
佐渡の百姓 深田博治
後見 高野和憲
『二人袴』
親 野村萬斎
舅 石田幸雄
太郎冠者 月崎晴夫
聟 野村裕基
後見 飯田豪
あらすじ
『佐渡狐』(さどぎつね)
年貢を納めに都へ上る途中で道連れになった佐渡と越後のお百姓。
佐渡に狐のいるいないを巡り、賭けをすることになったが、実は佐渡に狐はおらず、狐を知らない佐渡のお百姓は奏者(取次の役人)にワイロを使い味方についてもらう。
しかし奏者の「佐渡に狐はいる」という判定に納得のいかない越後のお百姓に、狐の形格好を問いただされ…。
越後のお百姓の追求に必死で答える、佐渡のお百姓と奏者の連携プレーが見どころです。
世相を風刺しつつ、中世の人々のたくましく生きる姿が笑いの中に描かれた狂言です。
『二人袴』(ふたりばかま)
撮影:政川慎治
今日は聟入り(結婚後、妻の実家に初めて挨拶に行く事)の日。舅の家では準備を整え、聟が来るのを心待ちにしている。一方の聟は、一人で行くのは心細いからと父親に舅の家の門前まで付き添われてやってくる。
聟に礼装の長袴をはかせてやり、父は表で待っていたのだが、太郎冠者に見つけられてしまい、父親も舅に挨拶をすることになってしまう。
しかし長袴は一つだけ。
さて、この親子はどうやってこの場を切り抜けるのか…。
明るいめでたさのある聟狂言の代表曲です。
天真爛漫な聟とそれに慌てる父親の、舞台上から漂う何ともほのぼのとした雰囲気をお楽しみください。
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お問合せ |
富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788 |
主催 |
公益財団法人キラリ財団 |
平成27年度文化庁 劇場・音楽堂等活性化事業
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- 日程
2015年12月24日(木)
- 開演時間
19:00
- 会場
メインホール
- 公演に関する備考
・開場は開演の30分前より
・開演後のご入場は、指定された席にご案内できない場合がございます。
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