橋爪功が生み出す、濃密なドラマの世界
日本の現代演劇屈指の名優であり、語りの名手としても名高い橋爪功による、キラリふじみのためのオリジナル朗読企画第4弾です。
昨シーズンは、歌舞伎作者鶴屋南北の代表作『四谷怪談』にたった一人で挑戦。その卓越した演技術で20を超える個性的な人物を演じ分け、人間の欲望が渦巻く傑作ドラマの世界へと観客を誘いました。
第4弾となる今回は、今もなお色あせぬ存在として多くの人を魅了し続ける2人の作家、向田邦子の『かわうそ』と芥川龍之介の『藪の中』を朗読。演劇界で今最も注目を集める若手演出家、森新太郎とタッグを組み、夏の一夜、日本の近現代小説を思いも及ばぬ人間ドラマとして蘇らせます。
演出 森新太郎
出演 橋爪功
◎作品解説
●『かわうそ』
真面目な夫、宅次と気立ても良く天真爛漫な妻、厚子。結婚から20年、ある出来事をきっかけに、妻のもうひとつの顔が見えてくる…。
日常の何気ない情景に横たわる人の弱さや狡さを、愛しみつつ巧みに捉えた13編の短編小説集『思い出トランプ』に収録。第83回直木賞受賞作。
●『藪の中』
藪の中で胸もとに突き傷が残された男が見つかった。事件を究明する検非違使が聞いたのは、男に関わる人間たちの全く食い違う証言だった。
「今昔物語」から着想を得て、30歳の芥川龍之介が発表した短編小説。この作品から「真実は藪の中」という表現が生まれた。
<これまでの朗読作品>
第1弾…芥川龍之介「杜子春」、筒井康隆「走る取的」
第2弾…井伏鱒二「山椒魚」、筒井康隆「関節話法」
第3弾…鶴屋南北原作 フジノサツコ脚本『四谷怪談』
>>>お客様の声(『四谷怪談』2013アンケートより)
・聞いている内にどんどん引き込まれていって2時間があっという間でした。
登場人物一人一人の特徴を聞いている人に分かりやすく伝えていたのでさすが橋爪さんだと思いました。
・橋爪氏の語りと、四谷怪談の恐ろしさが表現され、朗読の世界へ引き込まれてしまった。
また、橋爪氏の演技が舞台を広く使い、一人で朗読しているのを感じさせなかった。
・とても好きな役者様を身近に観ることができ、大変感動しております。"THE プロ〝の発声がとても素晴らしく、来てよかったと心から思います。
・圧倒されました。長時間にも関わらず最後まで緊張感が続き、息をのむ展開に体感的にはあっという間でした。
お問合せ 富士見市民文化会館キラリふじみ 049-268-7788
主催 公益財団法人キラリ財団
平成26年度 文化庁『劇場・音楽堂等活性化事業』
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- 日程
2014年7月18日(金)
- 開演時間
19:00
- 会場
メインホール
- 公演に関する備考
直行臨時バスあり(有料)
・ご来館の際:「みずほ台駅東口」18:35発→「キラリ☆ふじみ」18:45着
・終演後:「キラリ☆ふじみ」→「鶴瀬駅東口」 終演15分後発車予定
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